PMIの100日プランの作成方法は?成功・失敗の例と要因も解説!

経営戦略

PMIは100日プランに基づいて開始することが重要です。

ただ、100日プランが正しく作成できていないと失敗するリスクがあります。

この記事では100日プランの成功例と失敗例について要点と要因をまとめました。

PMIを成功に導くための100日プランの作成方法も併せて解説しますので参考にしてください。

PMIの100日プランの作成方法

PMIの100日プランの作成は4つのステップで進めます。

以下のように、PMIの100日プランはM&Aの協議の初期から検討することが必要です。

  • M&Aの基本方針の合意とデューデリジェンスの実施
  • M&A後に中期的に達成すべき目標・KPIの設定
  • 100日目までの短期で成果が上がる課題の抽出
  • 責任者・実務者・期日を定めたプランの作成

M&Aの基本方針が決まると譲受側と譲渡側の関係が明確になります。

デューデリジェンスを通して課題を洗い出すと、M&A後に達成すべき目標がわかります。

優先順位を付けて短期効果が上がる課題を抽出し、100日プランを決めるのが基本です。

さらに、中期的な取り組みが必要な課題も早期に始められる可能性があるなら100日プランに入れます。

そして、PMIにおける各種施策の責任者や実務者を決めて、実行する期日を定めることで100日プランが完成します。

PMIの100日プランの成功例・成功要因

PMIの100日プランを作成して成功した例は多数あります。

ここでは成功要因に焦点を当てて例を紹介します。

譲受側と譲渡側でM&A前から連携を取れていた

譲受側と譲渡側の連携がM&Aの交渉時点からできていて、連携しやすかったというのは典型例です。

PMIの100日プランを両社の経営者だけでなく、キーパーソンも集めて早期から協議できるからです。

M&A前から連携できていると100日プランの推進方針も明確になり、M&Aの成功につながります。

技術提携にM&A前から取り組んだ

M&Aでは技術を生かす統合が目立ちます。

技術提携にM&A前から取り組んで成功している例も多く、技術の連携や統合が速やかに進んでシナジー効果を出すことに成功しています。

取引先との協力体制に早期に取り組んだ

100日プランで取引先に着目して成功している例もあります。

仕入先の統一や流通・販売チャネルの統合によって、両社の製品の製造コストや販売効率の向上を実現しているのが典型例です。

特に親和性が高い場合では早期に取り組むことでシナジー効果が得られます。

従業員のヒアリングをして意見を取り入れた

100日プランに従業員のヒアリングを盛り込むのも典型的な成功例です。

譲渡側の従業員との面談を通して組織文化の違いを従業員視点で把握し、譲渡側の従業員の意見とすり合わせて就業環境や人事制度を整えています。

結果として従業員の相互協力体制が生まれ、PMIを円滑に進めることができています。

PMIの100日プランの失敗例・失敗要因

PMIで100日プランを立てたにもかかわらず失敗した例も少なくありません。

ここでは100日プランで失敗した要因の例を紹介します。

M&Aのクロージング後にプラン作成を始めた

PMIに入る時点で、はじめて100日プランの作成を開始したというのは失敗要因の典型例です。

PMIの開始時期が遅れてしまい、現場の混乱が続くからです。

特にプレPMIで課題を洗い出せていない状況でM&Aのクロージングをしてしまった場合には、課題調査から始めなければならず、PMIを開始できない問題が発生しています。

大枠のプランを立てただけで具体化できていなかった

100日プランの大枠しかできていなかったという失敗例もあります。

100日プランはM&Aのクロージング後に速やかに取り組むべき計画です。

誰が何を担当するのか、いつまでに達成するのかが明確化されていないと始められません。

全体計画ができていただけで100日で達成するための道筋ができていないという場合は失敗します。

キーパーソンが退職してしまった

M&Aのタイミングでキーパーソンが退職して失敗している例もあります。

100日プランを立てる時点で事前の根回しをしていない、などのコミュニケーション不足が主な問題です。

M&A後の事業や、PMIに必要なキーパーソンが意欲的に働けるように計画を立てることが必要です。

100日プラン後の成長ができなかった

100日プランは、PMIで初期に注力すべき項目を挙げて達成を目指す計画です。

しかし、当然ながら企業はM&Aの100日後以降も持続的に成長することが求められます。

その先を見据えて100日プランを立てていなかったために失敗している例もあります。

中期的な統合の下地になるのも100日プランの特徴なので、短期目標にばかり目を向けてしまうと失敗するリスクが高くなります。

まとめ

PMIでは100日プランが成功の可否を分けます。

成功・失敗の例を参考にして、M&A後の企業統合を円滑に進められるように事前準備を進めることが大切です。

プレPMIの時点で100日プランを両社で協議して策定し、協力体制を整えられるようにPMIを進めていきましょう。

この記事を書いた人

中小企業診断士。慶應義塾大学環境情報学部卒。「DXと地域貢献」を理念とし、中野区・新宿区を中心とした中小企業経営相談や経営セミナーを実施。近年PMIの重要性を肌で感じ本事業に参画。

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